のどかな自然の中で地獄体験?「ハニべ巌窟院」で究極の地獄めぐり!/石川
先日、石川県小松市にある珍スポット?「ハニべ巌窟院」に行ってきました。
実は石川に越してくる前から興味を抱いていたハニべ巌窟院。
hanikoの私がhanibeに惹かれるのは名前への親近感だけではなく、「寺院であり、洞窟であり、そして究極の地獄めぐりができる」というよくわからない情報が好奇心を刺激したから。
しかしハニべ巌窟院、アクセスが車でないとかなり厳しい場所。。「ハニべ線」というバスがあるのですが、一日4〜5本の運行。午前中にハニべ巌窟院に到着したら、次にハニべを出られるのは夕方です。
JR小松駅からタクシーで10分だそうですが、あんまりタクシーに乗るのが好きじゃなく、かといって徒歩では軽く2時間はかかりそう。
車なし生活を送る私には厳しそうな場所だったので、とりあえず後回しにしていました。
そんなところ、先日なんと車に乗せていただく機会があったので行ってきました。(ありがとうございます!)
◆ ハニべ巌窟院
–公式HP
ハニべ巌窟院
石川県小松市の北東部に位置する、ハニべ巌窟院。山に囲まれ、大変のどかな自然あふれる場所にあります。
到着してまず驚くのが、めっちゃでかい大仏さま! 遠目からも確認できる大きさなので、とにかくインパクトがものすごいです。
ハニべ巌窟院は1951年に都賀田勇馬氏によって開堂されました。
都賀田勇馬氏、息子の伯馬氏の親子二代でもくもくと作り続けられた仏像などが、石切場であった全長150mの洞窟内などに安置されています。
そもそも「ハニベ」とは、土部師(はにべし)のこと。はにわなど土で彫刻を作る人のことで、現在の彫塑家のことだそうです。
つまりハニベ巌窟院は「彫塑家が創設した」「岩窟の中の」「寺院」と言う意味。
珍スポット感が漂うハニべ巌窟院ですが、お寺でもあるんですね。
売店には手作りの「ハニべ焼」もあります。
ほっこり可愛いハニべ焼の置物がズラッと並んでいます♪
ハニべ巌窟院に入る、その前に!
入場前に立ち寄ったお土産屋さんで、パンフレットに混ざってこんなものを発見しました!
「こまつ みトク いっトク スタンプラリー」というスタンプラリー。
超おトクなスタンプラリーで、いただいてすぐのスタンプラリーを入場時に提示するだけで、入園料が800円→600円に♪
かなりお得なので、入場前に一度チェックしてみると良いかもしれません。
いざ、入場!
ドキドキしながら入場。
受付でいただいたパンフレット等を見つつ、順路通りに進みます。
受付〜池の先へ
すぐに、たくさんのお地蔵さんやお馬さんが。
木に隠れてしまっているのは、普通サイズの大仏さまですね。
ジョジョ立ちしている像が3体。(彼ら、この後もちょこちょこ見かけました)
力強さを感じる像です。大仏様やお地蔵様とは作風が全く異なりますね。既にちょっとカオスな雰囲気が漂っています。
いろんな作品がいろんなところに置かれているので、「あそこにあるの何?」とか「こっちにもなんかある!」と、ウロウロキョロキョロ楽しみながら進みます。
池を渡って……
道なりに進みます。お地蔵様が道の脇にもたくさん並んでらっしゃいます。
水子堂〜阿弥陀堂へ向かいます
進んでいくと、小さなお堂が。
「ハニべ水子地蔵堂」です。
ハニべ巌窟院では、水子の供養を行っています。
道なりにたくさんいらっしゃったお地蔵様は、水子地蔵様でした。
そのまま、順路を進みます。
GW中のこの日は完全に夏日。
めちゃくちゃ暑かったんですけど、木々が日差しを防いでくれます。
すごく自然豊かで、心が癒されます〜。
自然に囲まれているところですが、いろんなところに個性豊かな作品は健在。油断なりません。
作品が安置されている洞窟にもたどり着いていないのに、ひとつひとつ見て回るとものすごく時間がかかります。
いただいた順路マップに「所要時間40分程度」とありますが、じっくり見るタイプの人なら絶対もっとかかります。
阿弥陀堂で願皿を投げる
そんなこんなで、メインの洞窟より前に、小さな洞窟にたどり着きました。
ここは「阿弥陀堂」で、中には親鸞など、僧たちの像がたくさん。
そしてちょっとテンションが上がっちゃう体験ができます。
この「願皿」というハニべ焼のお皿に願い事を書きます。2枚セットで100円なので、1人で2つの願いを書くのも、同じ願いを2枚に書くのも、2人でシェアして1つずつお願いを書くのもよいですね。
願い事を書いたお皿を、「聖函」という四角い箱に投げ入れます。箱の周りの破片は、砕け散った願いたち。そう、結構箱にいれるの難しいんですよ。
私も試してみましたが、私の願いも粉々に砕け散ってしまいました。私の金運アップの願いが。。
投げること・願うことに意味があると信じて、気分を切り替えて先へ進みます!
隆明殿から洞窟へ!
阿弥陀堂を出て順路に進み、隆明殿へ。
隆明殿を通り抜けると、いよいよ洞窟です。
この中にも作品がこれでもかと展示されています。
観音様や仏像まで、大きさも大小それぞれ。
ちなみに私はここまでで、既に所要時間30分オーバー。願皿で願い事じっくり考えてた時間も含めますけどね。
そして洞窟です!
明るい外に比べ、洞窟の内部が薄暗そうなのは外からもすごく伝わってきます。
洞窟内に潜入!
憧れのハニべ巌窟院の洞窟に、ついにやってきました!
一歩踏み入れた瞬間、驚くほどの寒さにびっくり。洞窟は寒いだろうと思って持ってきたパーカーを着てもめちゃくちゃ寒いです。
洞窟内は年中一定の温度になっているそうで、冬は暖かく感じるそう。
夏日だと外との気温差がものすごいので、風邪を引きそうなくらい寒いです。真夏に来たら余計に寒く感じそうです。羽織物は必須ですね。
洞窟内にもたくさんの作品が。
親子二代でこれだけの作品を作られたって、改めて考えるとすごいです。
量もさることながら、種類も豊富。お釈迦さま、インド彫刻、よくわからない像……
洞窟内には順路があるんですが、ちょっと入り組んでいます。
順路ではないけど行けそうな角があり、「ここはなんだ?」と覗いてみるとひっそりと作品があったり。
できるだけ見逃さないようにウロウロしていると、「私どこから来たっけ?」と迷いそうになってしまいます。
地獄めぐり!
そして洞窟の後半。
地獄門です!
いよいよ地獄めぐりです。既に奥に、おそろしい作品が見えますね。鬼が、大きな車輪を手にして人間を罰しています。
この「地獄」では、作品ごとに「◯◯の罪」として、その罪によって罰せられている人間たちが表現されています。
間近で見ると結構リアル。ホラーが苦手な子供はちょっとトラウマになってしまうかも……?
でも、しつけにも良いのかもしれませんね。「悪いことしたらこうなるんだよー!」って。
食べ物を粗末にしてはいけません!
地獄内にはかなりの数の裁きが生々しく表現されています。まさに地獄。
悪いことはできませんね。
鬼たちが晩酌をしています。「わっはっは」と聞こえてきそうな朗かな雰囲気に見えますが、食卓にあるのは人間の耳や舌など。なんとおそろしい、まさに地獄……!
青い鬼の周りには、頭蓋骨がたくさん。ブルブル。
閻魔大王様、写真では全くわかりませんが、かなりの大きさです。自分よりも数倍大きな閻魔大王様、とんでもなく恐ろしい形相で睨まれるので迫力がすごいです。
こんな大きい人に怒られたら、それだけで怖い……!
下手なお化け屋敷よりも怖い、地獄めぐりでした。
洞窟を抜けて「ねはん像自然公園」へ
恐ろしい地獄めぐりを終えますが、ハニべ巌窟院はまだ見学するところがあります。
洞窟出口すぐ、「帰り道」か「ねはん像自然公園」への二択に分かれる道が。
実は「ねはん自然公園」は山の上の方にあり、雨が降っていると行くことができないそうです。また、「足腰に不安がある方もご遠慮ください」とのことでした。
この日は問題なく快晴だったので、もちろん行ってみることに。
かなりの山道です。自然を大満喫!
この写真はだいぶ緩やかな道ですが、かなり急な坂も。雨の日はぬかるんで、かなり危険そうです。
洞窟出口からねはん像自然公園までは約200mあるそうです。
ねはん像!
山道を上がっていくと、開けた場所に到達!
奥で横になっておられるのは、間違いなく涅槃像!
手前にはベンチがあり、涅槃像を拝みながらゆっくり休みこともできます。
接近して見ると、ねはん像はかなりのサイズです。
涅槃像の隣(奥)には、なぜか「巌窟王」の像もありました。
これで一通りハニべ巌窟院の見学は終了です!
豊かな自然の中で生々しい地獄めぐり!
私の滞在時間は約一時間半ほどでした。じっくり満喫しました!
地獄以外の作品も本当にたくさんありましたが、やっぱりインパクトが強かったのは混沌とした地獄めぐり。
今回載せているのは「ほんの一部」の中でもさらに「ほんの一部」というくらい、本当ーーーにちょっとだけ。笑っちゃいけないけど笑っちゃうような地獄作品もあったりして、ものすごく見応えがありました。
また、その地獄と相反するように、ハニべ巌窟院が「自然豊かな地」にあるのも面白かったです。
空間全体のカオスさを楽しみ、洞窟にワクワクし、地獄に恐怖し、のどかな自然に癒される。
滞在中たくさん感じることがあり、B級スポットとか珍スポットとかで知られるという「ハニべ巌窟院」ですが、本当に行ってよかったです。
怖いのが苦手な方はちょっと要注意〜!
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