歌舞伎を楽しく身近に感じられる!安宅の関「勧進帳ものがたり館」

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歌舞伎「勧進帳」の物語の舞台である安宅の関。
休憩所となっている「こまつ勧進帳の里」の奥には、歌舞伎の世界に楽しみながら触れることのできる「勧進帳ものがたり館」があります。

勧進帳ものがたり館

わかりやすいパネル展示で歌舞伎「勧進帳」のストーリーを知ることができ、AR歌舞伎体験ができたり……
十二代目・市川團十郎さん&十一代目・市川海老蔵さんが親子共演された貴重な歌舞伎の映像を解説付きで見ることもできる、贅沢な施設でした!

今回行ったところ

勧進帳ものがたり館
じゃらん

こまつ勧進帳の里「勧進帳ものがたり館」

小松市・日本海沿いにある、歌舞伎の舞台となった安宅の関!
こまつ勧進帳の里」にはオーシャンビューが楽しめるオシャレなATAKA CAFEとお土産が買える売店がありますが……

もうひとつ忘れちゃいけないのが、「勧進帳ものがたり館」!
入館料は大人300円・高校生以下150円で、歌舞伎・勧進帳の世界を満喫できるとっても楽しい文化施設です。

入館チケットは入り口に入って右手にある売店で購入し、ものがたり館は入り口から左手の扉を超えていきます。

渡り廊下には曳船(北前船)の展示も!

曳船(北前船)と安宅

勧進帳ものがたり館までの渡り廊下には、曳船が展示されていました。
(ここはチケット不要。無料で見ることができます!)

安宅まつりに使用された曳船で、その由来は「北前船」という、江戸時代中頃から明治時代まで北海道〜大阪をわたり活躍していた「動く総合商社」と言われた船だそう。

北前船

触れることはNGですが、かなり近くまで寄って見ることができました。

なぜ北海道〜大阪各地に繁栄をもたらした北前船がこの安宅の地で大切にされているかというと、安宅は古くから日本海に面する海上交通の要地だったそう。北前船も安宅を寄港地とし、そのためにこの地が繁栄したそうです。

平成30年には、安宅が北前船寄港地として日本遺産の認定を受けたとのこと!

曳船の積み荷

加賀の月が積まれた曳船。
お酒好きなので、ついつい積み荷をチェックしちゃいますね。

ちなみにたまたまだったのですが、私が訪れたのはまさに安宅まつりの初日でした!
曳船がまちを練り歩くのは2日目だそうでその様子は見れなかったのですが……お神輿は何度か見ることが見ることができてラッキーでしたよ。

勧進帳ものがたり館の中へ!

勧進帳ものがたり館の入り口

さてさて、渡り廊下を抜けるといよいよ勧進帳ものがたり館です。

歌舞伎に触れられる展示だけあって、実際の歌舞伎役者さんのお写真もたくさん展示されています。
肖像権の問題や重要資料などもあるので、一部展示は残念ながら撮影NG。
しかしメインで楽しめた部分は撮影OKとのことでしたので、それら中心に紹介しますね!

順路を進むとまず、義経・弁慶・富樫と衣裳が展示されており、パネルで勧進帳の物語が解説されています。
パネルはかなり情報がギッシリしていますが、三角関係な3人のイラストや図を用いてとても分かりやすい展示。

そしてそれを超えると……

安宅勧進帳シアターで歌舞伎上映

ミニシアター

開けた場所にミニシアターが!
なんとこちらで実際の歌舞伎(説明付き・8分間のダイジェスト版)を観ることができるんです。
十二代目・市川團十郎さんと十一代目・市川海老蔵さんが親子共演された際の、貴重な映像。

しかもしかも、私が訪れた2〜3週間ほど前に市川海老蔵さんがお子さんを連れて遊びに来られたそうです!
(海老蔵さんのブログでその様子がたくさん更新されています。8/16あたり)

歌舞伎の舞台風シアター

実際の歌舞伎の舞台を模したシアターなので、なんだかワクワクしちゃいますね。

私は今まで歌舞伎を観たことがなく、「せっかく石川県に移住したし小松もすぐだし、いつか観てみたいなぁ」と思っていたのですが……
その念願がダイジェストではありますが叶いました!

ただ改めて思ったのが、いきなり普通に歌舞伎を見ても理解するのは難しいなということ。特に言葉が今とは違うので、知識なく観るとよく分からないまま置いてけぼりされそうです。

もし私のように「歌舞伎を観てみたいけどよく分からない」という初心者さんは、本当にこの施設おすすめです。
物語が分かった上で解説付きで観れるため、初心者でも歌舞伎をしっかり楽しめます

記念撮影もできる

上映が終わった後、しばらくシアター内は暗く舞台上だけが明るいまま。
なんとこれ記念撮影タイムなんです。
舞台に上がって、義経・弁慶・富樫の3人と一緒に写真を撮ることもできるんですね!

ARでなりきり歌舞伎体験!

なりきり歌舞伎体験

続いて、なりきり歌舞伎体験ゾーンへ。
こちら、画面の前に立つだけでARで歌舞伎が体験できるゾーン

画面の中で義経・弁慶・富樫の衣裳に着替えたり、画面の中で隈取りメイク体験ができたり。
2人で行って交互に楽しんだのですが、お互いの隈取りメイクされた顔が面白くって、笑いが絶えませんでした。

そしてラストに盛り上がるのは歌舞伎ポーズ(見得)体験
「画面に映し出される歌舞伎ポーズと同じポーズをする」というものなのですが、どれくらいできているか点数化されるんですよ。
私は45点だったんですが、相方さんは50点。負けたのが悔しくてもう一回チャレンジし、無事70点を叩き出しました!

ちなみにポーズはチャレンジする度に変わり、ランダムのようでした。
(70点とれたポーズはとても簡単なものでした)

難関突破の願い事・折り紙・性格診断etc…

体験ゾーン付近にも展示があり、それらを観終えるといよいよ出口が近づいてきます。
楽しめるゾーンが多いので充実しているように感じますが、施設自体はとても小さいんですよね。

さてさて安宅の関は、弁慶と義経が富樫が守る関所を突破したことから「難関突破」に霊験があるとされています。
(隣接する「安宅住吉神社」は難関突破の神様!)
そのためこの勧進帳ものがたり館でも、多くの方が「難関突破したいこと」を記して祈願されていました。

また、折り紙も自由に折ることができます。

安宅の関の折り紙

物語のメイン人物3人と、小松のゆるキャラ・カブッキーの4種類の奴さんを折ることができます。
プチお土産として、富樫とカブッキーを折って持って帰りました!

あと、クイズに答えていくことで「義経・弁慶・富樫の中で誰タイプか」という性格診断も楽しめましたよ。
私は義経タイプでした。なんとまぁ「人に愛される天才肌」ですって!
自覚も実感もないけど、これから当たるといいな。

歌舞伎好きも初心者も楽しめる施設!

衣裳などの貴重な資料、実際の歌舞伎の映像や役者さんの写真などが展示されているため、歌舞伎好きな人はとても楽しめる施設。
体験しながら触れ合うことができるので、初心者でも理解を深めながら歌舞伎が親しみやすく感じられるスポットでした。

館内は小さいのですが、情報やお楽しみポイントが充実しているので嬉しいですね!
歌舞伎「勧進帳」のストーリーはしっかり理解できたので、いつか実際の歌舞伎の舞台も観に行ってみたいです。

小松市の子供達は、学校行事や地域のおまつりなどで歌舞伎を毎年演じているそう。
伝統文化遺産を末永く伝えていこうとする小松のまちの姿も素敵だなと感じました。

今回行ったところ

勧進帳ものがたり館
じゃらん

営業時間:9:00~17:00(L.O:16:30)
定休日:水曜日

住所:石川県小松市安宅町タ140-4

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