多岐にわたる分野の作品が展示「松任中川一政記念美術館」

2019年2月19日お店・スポット白山市,文化施設

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石川県白山市の松任には、幅広い分野で素晴らしい作品を手掛けられた中川一政氏の美術館「松任中川一政記念美術館」があります。

中川一政記念美術館の看板

先日訪れた白山市立博物館の共通入館チケットで訪れることのできる施設で、同日、多岐にわたる分野の多くの作品をじっくり堪能してきました。

今回行ったところ

松任中川一政記念美術館
公式HP

松任駅すぐの松任中川一政記念美術館

松任中川一政記念美術館

前回の記事で訪れた「千代女の里俳句館からすぐ近く、もちろん松任駅からもすぐ近くのところにある中川一政記念美術館。松任駅南口から徒歩1分で到着します。
駅前に文化施設がぎゅっと密集していて、松任駅は徒歩での散策がとてもしやすいところですね。

徒歩1分の間にも、道中は見所たくさん。

松任駅前にある蒸気機関車D51

駅からこの中川一政記念美術館に向かう途中には、蒸気機関車(D51)が展示されています。かなり状態が良くて、どーんと鎮座しているD51に思わず「おぉ!」と声が出ました。笑
訪れたのは冬なので花はありませんが、辺りには桜の木がチラホラ。
春になると桜と蒸気機関車の組み合わせが楽しめそうです。

D51を過ぎてすぐにある中川一政記念美術館は、1986年10月に開館した美術館。
その名の通り、中川一政氏のたくさんの作品が展示されています。

中川一政氏について

中川一政氏は、油絵、水墨岩彩、挿絵、書、陶芸など、幅広い分野で素晴らしい作品を生み出された芸術家。文化勲章も受章された偉大なお方なんです。

1975(昭和50)年、82歳のとき、豊潤な色彩に豊かな生命力を漲らせた画風が近現代の画壇に独自の世界を拓いたとして、文化勲章を受章しています。また晩年は、水墨岩彩や書、また陶芸など幅広い分野にも比類ない境地を確立し、多くの作品を残しています。それら全ては独学によるものでしたが、古今東西のあらゆる芸術から学び、自得の精神で陶冶された太い幹から伸びる枝葉であり花であり、結実であるといえます。

 1991(平成3)年、97歳で亡くなる間際まで精力的な制作活動を展開した中川一政の芸術は、没後四半世紀を越えた今も多くの人の心を捉えています。

http://www.hakusan-museum.jp/nakagawakinen/about/
中川一政について/松任中川一政記念美術館

詳しくは美術館の公式HPにて詳しく紹介されていますので、ぜひご覧くださいね。

美術館内へ

館内は撮影禁止なので写真はありませんが、展示室に入ってすぐ視界に飛び込んでくるダイナミックで力強い油絵に衝撃を受けました。
かなり大きな絵画も、細部まで迫力を衰えさせない描かれ方。
近くで見るときと離れて見たとき、同じ絵なのに見え方が全く違って面白さを感じました。

また、個人的には海外のものをモデルにした絵が多くて少しびっくり。
偏見になってしまうのですが、1893年という明治の時代に生まれた方が「西洋美人が描かれた化粧箱」などガッツリ西洋っぽさのある絵を描くのはなんだか意外ではありませんか?

バラを愛されていたようなので(バラの絵もたくさん!)、華やかなものがお好きだったのかもしれませんね。

パンフレットの表紙

パンフレットの表紙に使用されている絵画もバラ。
迫力の中に美しさが描かれています。

また、日本国内の風景画(同じ場所に20年通い続ける一途さ!)を描かれたり、晩年には陶芸や書の作品も残されています。(これらも大迫力!)
これら全て独学というから本当にびっくりです。

様々なものを創作されたのは、「良いと思ったものを何でも取り入れる」「何でもやってみる」という姿勢なのかなぁと感じました。

私は割と「あれもこれもやってみたい!」なんて思いつつ、「でも全部できるわけないよな……」なんてこっそり悩んじゃうことがあります。そのまま挑戦する前に諦めてしまったり、すぐに辞めてしまったり。
そんな私に、「希望」を与えていただいた気がします。様々な作品を見て、色々と学ぶこと・考えることがありました。

パンフレットに作品が掲載

パンフレットに載っている一部の作品。本当にいろんな創作をされています。

企画展「中川一政  挿画の世界」※現在終了

また、現在別館では「中川一政  挿画の世界」という企画展も行われています。(※現在終了しています

昭和初期の連載小説「石田三成(尾崎士郎著)」の挿画を特集されています。原画を楽しめるだけではなく、挿画に関する中川一政氏のこだわりも知ることができました。

企画展は平成31年2月24日(日)までです!
3月9日(土)からは次の企画展「中川一政  薔薇とマジョリカ陶器」が特集されるようです。

館内のカフェ

また、別館には「松任23(ふるさと)Cafe」というカフェも併設されています。

私が訪れたこの日は他の文化施設を堪能しすぎて時間が押してしまい、このカフェにたどり着いたときはもうすぐ営業時間が終わるというタイミングだったため、お茶をいただくことは出来ませんでした。。その代わりショップカードはGet♪
日本庭園を眺めながらお茶ができるという、素敵な空間みたいです。またじっくり行ってみたいと思います(*^^)

多くを感じた美術館

中川一政記念美術館の入り口

多岐にわたる分野の作品を見て、作品からも、作品を作られた姿勢からも、様々なことを学ばせていただきました。

松任は駅前に文化施設が充実していて、文化施設巡りで一日過ごせちゃいますね。

今回は、白山市立博物館だけ行くつもり(スタンプラリー)だったのに予想外の素敵な施設にも出会え、たくさんのことを感じて学び、本当に充実の1日でした!

今回行ったところ

松任中川一政記念美術館
公式HP

開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜日 ※祝休日の場合は開館、翌平日休館
住所:石川県白山市旭町61-1/松任駅から徒歩1分
電話番号:076-275-7532

※投稿時の情報です。最新情報はお店の公式情報をお確かめください!