無料で見学できる!県指定有形文化遺産「尾張町 町民文化館」
金沢市尾張町にある「尾張町 町民文化館」は、明治時代に建てられた金沢貯蓄銀行の建物です。
現在は石川県が指定する有形文化遺産として、土日祝や限られた期間のみ公開されています。
とても貴重な建物ですが、ありがたいことに入館は無料。
近江町市場からひがし茶屋街に歩いて向かう途中にたまたま見かけ、和洋折衷の趣ある建物、じっくり見学させていただきました!
◆ 尾張町 町民文化館
–公式HP
尾張町 町民文化館
「尾張町 町民文化館」は、金沢貯蓄銀行→北陸銀行尾張町支店→現在の有形文化遺産という歴史を辿った建物です。
バス停「尾張町」から徒歩1分ほどのところにある有形文化遺産。駐車場はありません。
基本的に平日は休館で、土日祝や特別な期間のみ開館。館内は無料で見学させていただくことができます。
上記は尾張町のパンフレットに記載されている開館日。平日はかなり限定的な開館です。
平日営業期間でも、火曜日は休館日なので要注意です!
館内、写真撮影はOKですが動画はNGとのことでした。
和洋折衷の建物
以下、公式HPからの引用です。
明治40年に金沢貯蓄銀行として建てられました。外観は黒漆喰仕上げの塗篭土蔵造り、内部は白漆喰仕上げで和洋折衷の様式美を魅せています。銀行の旧窓口や旧頭取室が、当時を忍ばせてくれます。昭和51年7月に北陸銀行尾張町支店として役割終了。
現在は、石川県有形指定文化財として尾張町商店街が活用。http://www.owaricho.or.jp/places/bunka.html
尾張町町民文化館
文明開化から数十年、各地の建築でも西洋文化が取り入れられた時代に建てられた建物。
本館も内装は洋風なのですが、外観は「塗籠土蔵造り」という日本の伝統的な建築様式です。
塗籠土蔵造りは防火性に富んでいるそうで、まだ洋式になじみが薄い人々への親近感と、防災性への信頼感があったため、そのような形になったのだそうです。
洋風の館内へ!
館内に入ると、当時の面影を残す大きなカウンターが。手前側が「客溜り」、そして奥側が「営業室」ですね。
昔が舞台の映画に出てくる旧窓口の雰囲気、生で見てちょっと興奮!
でもここ、昭和57年、今から40年ほど前まで、北陸銀行として実際に使われていたんですね。
まだ私は生まれていない年ですが、40年って割と最近な感じがするから結構びっくりです。
客溜りには、彫刻家・松栄清彦氏の作品が展示されていました。
展示は2ヶ月ごとにテーマを決めて、入れ替えられます。
尾張町を中心とした各地域の文化・伝統産業などを展示されるそうですよ。
館内の見学では、もちろん営業室側へ行くこともできます。
この日は夕方から三味線と民舞のコンサートがあるそうで、その準備がなされていました。
このように、町民文化会では様々なイベントが行われることがあるんですって。
そんなわけで……
実はこの奥に「頭取室」や「集金人室」があるそうなのですが、今回は行けず……!
聞くところによると、かなり見応えがあるお部屋みたい。
入館料無料なので、また近くに立ち寄った時に訪れてみたいです。
地下の金庫ギャラリー
1Fは残念ながらこの日見れなかったところもありましたが、地下は見学できました!
地下はほぼまるごと金庫になっている、「旧金庫室」です。
階段をおりてすぐ、めちゃくちゃ厳重な扉が!
この金属製の扉は厚さが約40cmもあるんですって。かつての銀行の名残を感じて、これまたワクワクしちゃいます。
この中はギャラリーになっていて、中央に旧紙幣や旧硬貨がズラリと並んでいました。
お金好きにはたまらない展示です。笑
壁側には、銀行の歴史や建物の解説などが詳しくパネルで展示されています。
当時の銀行の白黒写真も展示されていましたよ。
銀行の金庫の小窓も、内側から見ることができます♪
明治を感じる有形文化遺産
とても綺麗に保存されている建物でした。映画のセットのような雰囲気で、当時の行員気分も味わえましたよ。明治を感じる、素敵な有形文化遺産ですね。
館内は小さいのでじっくり観て回ってもそれほど時間はかかりません。
無料で見学でき、周辺には文化施設がたくさんあるので、他の場所と合わせて見学するのがオススメです。
ひがし茶屋街と近江町市場の間にあるので、観光や散策ついでに立ち寄るのも良いですね(*^^)
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