歌舞伎・勧進帳の舞台「安宅の関」!歴史と自然を感じられる癒しの空間
先週の小松散策では、歌舞伎・勧進帳の舞台である「安宅の関」へ行ってきました!

義経・弁慶・富樫が繰り広げた歴史を肌で感じられるスポットです。
資料館で学びを深め、木々に囲まれた素敵な神社にパワーをもらい、潮風の気持ち良い海に癒され、海が望めるカフェでのんびりと。
たいへん充実した一日になりました!
◆ 安宅の関趾
–じゃらん
義経・弁慶・富樫の物語の舞台「安宅の関」
小松市にある安宅の関。
かつて源平合戦の終わり頃に、東北地方を目指す源義経と武蔵坊弁慶が訪れた関所があった場所です。
この関所は富樫左衛門が設けたもので、富樫は関所にやってきた義経・弁慶を「怪しいやつだ!」と一度見咎めますが、弁慶の機転や勇気によって心が打たれ、2人を通したという伝説が歌舞伎・勧進帳として知られています。
富樫氏といえば、私が移住してきた石川県野々市市の歴史とも切り離せない一族。(富樫家の居館・守護所・神社などが野々市にあり、銅像も立っています!)
そのため安宅の関にいずれ行ってみたいなと前から思っていたのですが、今回ようやく訪れることができました。
小松駅から公共交通機関で
私は車無し生活をしているので、移動はもっぱら公共交通機関。まずは小松駅へ!
駅近くでランチをいただいた後に、いざバス停へ。
小松駅から出ている路線はいくつもあるためバス停も多数ありますが、安宅の席へ向かうバスは4番乗り場です。(2022年9月時点)
バスの線は「安宅線」で、「安宅漁港行き」か「長崎行き」に乗ればOK!

ただしバスは本数はとても少なく、行きも帰りも大体2時間に一本ほどしかありません。
帰りのタイミングはバスの時間と正直合わないかなぁと思いましたが、歩くの好きなので「帰りは散策しながらゆっくり帰ってこようかな〜」と何の気なしに乗車。
(後述しますが、安宅の関でゆっくり過ごすと帰りのバスは結局ジャストタイム。乗って帰ってきました)
小松駅でバスに乗ったら、あとは乗り換えなしで11分ほど車内で揺られると到着。意外と早いですよね。

バス停「安宅の関前」!
カブッキーもいる、なんだかレトロ可愛らしいほっこりするバス停です。
バス停から少しだけ歩くと……

大きな川にかかる橋が見えてきました。
そしてこの川……

海に流れ込む地点!
写真だと分かりづらいんですが、川と海でパキッと色が変化していて思わず声が漏れてしまいました。
京都府の内陸側に生まれ育った私はずっと海に縁が無かったので、未だに海を見るとついつい興奮してしまいます。

きょろきょろ見渡すと、安宅の関への案内板が。
この案内に従っていくと、安宅住吉神社の入り口にたどり着きました。
「後で神社はゆっくり参拝するとして、安宅の関は一体どこ?」と再度きょろきょろ。
安宅の関は安宅住吉神社の奥!

すると神社横に「安宅の関」への案内板も葉っぱに隠れつつ佇んでいました。
どうやら、安宅の関は安宅住吉神社の後ろにあるらしく、神社の中を通っていくのがルートのようです。

ということで、予定を変更して最初に参拝。
安宅住吉神社については、後日また別記事で詳細を記しますね。
たまたまこの日が地元のお祭りである「例大祭」が行われていて、とても良き日でした!
とにもかくにも自然たっぷりでパワーがもらえる安宅住吉神社を通らせていただくと……
安宅の関跡の銅像

勧進帳のメインとなる3人の銅像が設置された安宅の関跡に到着。
一番左が源義経。真ん中が武蔵坊弁慶。一番右が富樫左衛門。

関所を通るため、弁慶の案で荷物持ちに変装した義経。

関守に疑われないために白紙の勧進帳を朗々と読み上げたものの、義経の正体がバレそうになり「仕事もできぬ荷物持ちめ!」と主君である義経に迫真の縁起で金剛杖を打ち付ける弁慶。

全てを悟り、弁慶の気概に心を打たれ一行を通した富樫左衛門。
これらのお話は、この銅像のすぐ近くにある「勧進帳ものがたり館」で深く知ることができます。
物語を知った上で3人の像を前にすると、それぞれの心情を想像したり、なんだか胸が熱くなりますね。

勧進帳ものがたり館が入っている「こまつ勧進帳の里」は銅像からすぐのところ。

こちらではレンタサイクルを借りることもでき、オシャレなカフェも併設。ドリンクはもちろん、軽食やスイーツもいただけるカフェ!
私はこの中で勧進帳ものがたり館を堪能し、カフェでゆったりして売店でお土産も買ったりしたのですが、それはまた別の記事で。
カフェでおやつを食べる前に、建物内から見えた景色に大興奮!

建物の奥側がガラス張りになっているのですが、視界いっぱいに広がる海!
(カフェはこの海を見ながらお食事や休憩ができるという、最高な雰囲気!)
思わず再度外に出て、先に海の方を堪能しちゃいました。

目の前に広がる日本海!
気持ちのいい潮風を感じながら、近くへ。天気も良かったので最高です。

海水浴場ではないので水着の人はいませんでしたが、この日は砂浜でまったりする人、遊ぶ子供たち、釣りをする人などがいらっしゃいました。

砂浜までたどり着くと、迫り来る波とのチキンレース。追いかけて逃げて、年も忘れて童心に帰ってキャッキャと楽しみます。
サンダルで来れば良かった!と、スニーカーで来たことをちょっと後悔。
片手だけ海水につけて、その気持ち良さにもにんまり。この日はとっても暑かったので、海水の冷たさに生き返りました。
パワーがもらえるスポット!
ということで、久しぶりにたっぷりの自然に触れられて楽しい一日になりました!
長くなりすぎるので今回の記事では詳しく書けなかった「こまつ勧進帳の里(ATAKA CAFE・売店・勧進帳ものがたり館)」や「安宅住吉神社」も素敵すぎまして。
小松駅からバスで10分ちょっと。
こんなにすぐに行ける場所にあったのに、なんでもっと早く来なかったんだろう……と思っちゃうほど。
滞在時間は全部あわせて大体2時間半くらいで、帰りのバスはちょうどそれくらいの時間に来てくれましたよ。
本数が少ないですが、滞在時間をちゃんと計算されてるんでしょうかね。
ひとつだけ心残りがあって、それは近くにあった灯台に行き忘れてしまったこと。
ただ安宅の関は定期的に元気をもらいに行きたいなーと思うほど私にとってハマっちゃう場所だったので(近くの各施設の職員さんも丁寧で楽しい方ばかりで、会いに行きたい!)、また近いうちに行けばいいかなぁと思っています。
◆ 安宅の関
–じゃらん
住所:石川県小松市安宅町タ17
※投稿時の情報です。最新情報はお店の公式情報をお確かめください!
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