カレードのアート展「椿、咲く」「椿とともに」へ!〜いしかわ百万石文化祭2023 in 野々市

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石川県では2023年11月26日(土)まで、いしかわ百万石文化祭2023が開催中!
県内で約150の多彩な文化イベントが開催されており、もちろん我がまち・石川県野々市市もその舞台のひとつ。

今回ありがたいことにご招待券をいただいたので、学びの杜ののいちカレードで開催中のアート展「椿、咲く」「椿とともに」へ行ってきました♪

カレードと

野々市の市花木であり、野々市市民にとっては特に身近な存在である「椿」をテーマにしたアート展。
ひとくちに「椿」と言っても、日本画〜洋画・工芸品、華美な椿や可愛らしい椿などなど、ジャンルもさまざま。見応えたっぷりな展示でした!

今回行ったところ

◆ みんなのアート展
公式HP(野々市市)

椿作品が集結!2つのアート展「椿、咲く」「椿とともに」

カレード入口の案内

野々市の図書館カレード内で開催されている、いしかわ百万石文化祭2023野々市市実行委員会さんが主催の『みんなのアート展Ⅱ期「椿、咲く」「椿とともに」』。
入場券1枚で「椿、咲く」と「椿とともに」の2種類の展示を楽しめる、ちょっとお得なアート展です。

開催場所学びの杜ののいちカレード
入場料一般:500円
高校生/大学生:300円
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方:無料
期間〜2023年11月26日(日)まで
※期間中水曜日は休み、最終日は15時まで

カレード内サービスカウンター横にあるオープンギャラリースペースが会場です。
受付を済ませて、いざ入場!

7名の日本画作品がズラリ!「椿とともに」

「椿とともに」リーフレット

会場の手前側は、「椿とともに」の展示。
金沢美術工芸大学日本画修了生7人の作品のアート展です。

こちらは「椿、咲く」の展示と調和するように行われた「自然」がテーマの特集展。
この特集展だけは撮影OKとのことで、ちょこっと雰囲気をお裾分けしますね!

広々としたスペースを囲うように並ぶ、日本画の作品たち
繊細なもの、迫力を感じるものまで、作家さんや作品によって随分印象が異なります。

正直、もともと日本画にあまり詳しくなかった私。
日本画ってなんとなーく、シンプルなイメージがありました。(例を挙げると、江戸時代の幽霊画みたいな)

でもダイナミックな描き方だったり、凹凸を感じる質感だったり、深みのある色合いやグラデーションだったり。
多岐に渡る表現を目にし、ちょっと圧倒されながら鑑賞していきます。

日本画作品

サイズ感も大きいものも多くてビックリ!

描かれているものはテーマ通り、自然たち。
空や草原の風景、動植物を描いたもの、作家さんそれぞれの個性がキラリと光ります。

そういえば日本画って、素材も基本的に天然素材なんですよね。
植物をすいて作られた和紙、鉱物で作られた岩絵具、動物から作られた膠(ニカワ)などなど……

今まであまり意識したことがなかったけれど、「自然」というテーマに日本画ってピッタリなんだなーとふと感じました。

日本画作品

アート展最終日の前日となる11月25日(土)14:00〜15:00には、作家さんによる作品解説が行われるギャラリートークもあるそうです!
(実は私が訪れたこの週末、11月11日(土)にも行われていたんですが、タイミングが合わず参加できず。。)

作り手さんがどんな思いで作品を描かれたのか、どのような表現をしようとされたのか。
いろいろ知った上で鑑賞すると、何も知らずに見る時と感じ方が変わったりして、二度楽しめますよね。
次回タイミングが合えばちょこっとお邪魔したいなぁ。

日本画作品の奥にある「椿、咲く」展示

さてさて、この「椿とともに」の奥へ進むと、もうひとつのアート展「椿、咲く」のエリアです!

あいおいニッセイ同和損保コレクション展「椿、咲く」

椿、咲く

「椿、咲く」の展示では、椿絵を収集されている「あいおいニッセイ同和損保コレクション」の中から選ばれし作品が並びます。
その数なんと48作品
竹久夢二の『舞妓』などの絵画や、尾形光琳の『紅椿図団扇』北大路魯山人の『色絵椿文鉢』の工芸品など、椿に関する作品がズラリと並ぶ圧巻のアート展です。

ウワサによると、美術品の総額なんと一般的な生涯年収を遥かに上回るんだとか。
カレード入口のパネルに「死ぬまでにこの目でみたい」と書いてあったんですが、本当その通りですよね。

……実は私、数年前にこちらのコレクションブックをいただいたことがありまして。

「本の中でしか観られなかった作品たちが、まさか野々市にやってくるとは!」と、かなり大興奮!

そんなワケで鑑賞した椿作品。
48作品もあるので、一歩進むごとに次の作品が登場するというハイペースっぷり。なかなか前に進むことができないくらい、見応えのある展示です。

有名な作品やよく見かける作品、野々市のお隣・白山市松任に記念美術館がある中川一政氏の作品など、知っている作品を見つけるたびに「あ〜、コレは!」と思わず声が漏れちゃいました。

そんな中で、今思い返しても一番印象に残ったなぁと思った作品は、橋本花氏の『椿林』という作品。
椿の咲いた木がたくさん生えていて、落ちてしまった椿の花が地面を彩っている、そんな油絵の風景画です。
樹林の奥には山が見え、樹林の隙間には小道や小川が流れて……
その様子が、なんだか「野々市中央公園(椿山)の景色みたい!」と感じたんですよね。

他にもキュンとした作品・好きになった作品などたくさんあるのですが、自分の大好きな風景とリンクしたせいか、「椿林」は今でも脳に焼きついています。

椿・自然にどっぷり浸れるアート展

椿って見れば見るほど、知れば知るほど魅力的なお花なんですよね。
色とりどり個性あるお花や、ツヤっと輝く葉っぱも素敵。

そんな椿に魅せられた偉人たちの作品からは椿への愛も感じられて、なんとなく共通の「推し」を分かち合っている気分にもなれました。

どっぷり椿や自然に浸れる、心癒されるアート展でした。
ご招待ありがとうございました!

今回行ったところ

◆ みんなのアート展
公式HP(野々市市)