ののいち椿館で野々市市の花木「椿」を愛でる〜ののいち椿まつり/石川

2019年3月20日お店・スポット石川県,野々市市,文化施設,季節

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石川県野々市市。わたくしhanikoが住み始めて、早くも3ヶ月が経過しました。
そして最近知ったのですが、野々市は「つばきのまち」ということ。

バス停「野々市中央」のすぐ近くには、椿のモニュメントがあります。
特に何も考えていなかったのですが、これは椿が野々市市の花木だからなんですね。

そんな野々市で、先日2019/3/16〜3/17の二日間「ののいち椿まつり」が行われました!
どうやら毎年行われているお祭りのよう。今年の開催場所は「野々市市文化会館フォルテ」と「野々市中央公園」と「教育センター」の三箇所。
これを機に椿を知ろうと椿まつりにちょこっと顔を出してみましたよ(教育センターは時間の都合上、行けませんでしたが。。)

中でも「野々市中央公園」の中にある「ののいち椿館」では、約300品種・700本もの椿が展示。ガイドさんにお話を聞くこともできて、大変勉強になりました。
この「ののいち椿館」は常設の椿の展示館なので、休館日以外はいつでも行くことができる施設です。観覧も無料ですよ〜!

今回は「ののいち椿館」についての記録を残します(*^^)

今回行ったところ

野々市中央公園「ののいち椿館」

前述の通り、ののいち椿館は「野々市中央公園」の中にあります。明倫高校すぐ前にある公園です。
私はこの日、野々市新庄店にオープンした天下一品を食べた後に歩いて向かいましたが、コミュニティバス「のっティ」でも行けます。最寄りのバス停は西部ルート22番・中央ルート7番の「明倫高校」で、野々市中央公園の目の前に止まってくれます!
(駐車場もあるのでもちろん自動車でも行けます)

ののいち椿館の入り口です

この公園の敷地内北側に、ののいち椿館があるんですね。

ののいち椿館の中へ

壁面も天井もガラス張りで、ビニールハウスのような建物でした。
建物内のどの位置からも太陽光が入るので、椿にとってはとても良さそうな環境です。

日差しが入り込む明るい椿館の中です

中にはたくさんの椿が展示されています。これらは全て鉢植えの椿。
このギャラリーのすぐ隣にも同じような建物がありますが、そちらは椿を育てるところ「椿育成棟」だそう。そこで育てられた椿が見頃になると、この展示棟へ移動されます。

ギャラリーの中央には素敵な空間が。

椿にかこまれた、くつろぎスペース
癒しの空間でもあり、ロマンチックな雰囲気もあります。

中央の水鉢にはたくさんの椿の花が。ガイドさんによると、カップルや女の子に人気の撮影スポットらしいです。
確かにめっちゃ映えそうですね!

美しい椿たち

ののいち椿館には、約300品種、約700本もの椿が展示されています。すごい数ですよね。
「椿ってこんなに種類あったのか!」とびっくりしたのですが、椿の品種自体は国内外を合わせると7000種以上もあるそうです。椿、奥が深すぎる……!

私、椿見学をする前に椿まつりの「ナゾトキスタンプラリー」に参加していて、受付でスタッフさんたちとわいわい話をしていたのですが(複数人がフリーダムに話すからすごく楽しかった)、私が椿初心者であることを完全に見抜かれたのか、ガイドさんが案内してくださることに。
教えていただきながら見ることで、数倍楽しめました!

一重咲きと八重咲き

椿の咲き方(花形)は大きく分けると「一重咲き」と「一重咲き以外(八重咲き等)」があります。花びらが8枚までの椿を「一重咲き」というです。

つまり……

↑これは一重咲きの椿。

↑これは一重咲きじゃない椿ですね。

これがわかるだけで、ちょっと椿のこと詳しい気持ちになれます。
一重咲き以外は奥が深すぎるのでまだまだわかりませんが、知れば知るほど楽しいので、もっと深く知りたくなります。
(上の写真は牡丹咲きかな……??)

葉の形状も多種多様

椿は花によって咲き方が違ったりしてその違いに面白さを感じるのですが、花だけじゃありません。葉っぱが普通と違う、ちょっと変わったものもあります。

このように、ハート型になっている葉が!

こちらの椿は「七福神」という名の椿で、「様々な形の奇形葉が特徴の希少種」だそうです。
様々な形の奇形葉という通り、ひとつの椿なのに変わった葉の形はハート型だけではなく、途中からギザギザしだす葉なども。

一人で普通に見ていたらスルーしていただろう葉の形。やっぱりガイドさんに教えてもらうと全然違いますね。
これらも見れて、知ることができて、とっても楽しめました。

多彩な花色

葉っぱも面白いですが、見て一番「おぉ〜!」と感銘を受けるのは、やっぱり主役の花。
咲き方(花形)も多様ですが、椿の花の色や柄も本当にさまざま。
上記「一重咲きと八重咲き」に載せたような単色の花もあれば、複数の色がある花も。

同じ花の中で、白と赤がキッパリ分かれている椿。
紅白でちょっとおめでたい感じがします。

「絞り」が入っているような模様も。
濃いピンク強めでぶわっと咲いていて、華やかですね。

白基調で薄いピンクが差して、可憐で優しい雰囲気の椿も。
花の形は全然違うけど、ちょっと百合みたいな印象も受けました。

これら全部、椿!
同じ椿でも本当に様々な種類がありますね。どれもとっても素敵です。

香りの強い椿

椿は基本的には香りがないそうです。
しかし、ごく一部はしっかり香る椿も。ここののいち椿館にも展示されていて、結構強い「The・お花」という香りを嗅ぐことができました。
が、写真を撮り忘れた上に名前も忘れてしまいました。。ヨーロッパチックな、カタカナの名前で白い小さな椿だったのですが、検索しても出てこず。
また判明したら載せますね。

「野々市」という椿も

つばきのまち野々市ですが、なんと「野々市」という名の椿もあります!

残念ながらこのとき、咲いたお花は見ることができませんでした。。

椿の「野々市」は、「トキ色」と表現されるごく淡いサーモンピンク色のお花
「トキ色」という色を初めて聞いたのですが、まさに鳥の「トキ」の風切羽の色を言うらしいです。これまた勉強になりました。
清楚で落ち着きのあるその姿、写真では「白」に写ってしまうそうなので、実際に見ないと美しさはあまりわからないそうです。
(このときは見れませんでしたが、翌日椿まつりの本会場「野々市市文化会館フォルテ」でちょっとだけ見れました!)

「椿と野々市市」京都との意外なつながり

また、ののいち椿館でいただいたパンフレットに、以下の記述がありました。

パンフレットの画像です

本市には、古い椿が多く見受けられます。これは、富樫政親が加賀国の守護として野々市に本拠を置いた室町時代に、ふるさとである京都を想い、京都をまねてこの地を築くために、近郊を伏見、山科、高尾と名付け、地域の整備の折に京都から移し植えた椿であると伝えられています。

ののいち椿館&椿山 ご案内

元・京都人の私は、これを読んでかなり衝撃!
住み始めてから「石川県って京都と同じ地名が多いな〜」と思ってたんですが、こんな由来があったんですね。
そして今ある椿たちは、かつて京都から移し植えられた椿たち。
なんだか石川県も野々市市も、ますます身近に感じました。

馴染みのある大好きなまち同士に深い関係があるって、嬉しいですよね!

一気に好きになった「椿」

今まで、なんとなーくしか見ていなかった椿。
見れば見るほどとても綺麗で、知れば知るほど奥深くて、大変魅力的な花木でした。

ののいち椿館では椿の育て方のコツなども知ることができます。庭木・鉢植えの育て方パネルも展示されていますし、スタッフさんに気軽に質問することも。
スタッフの方々、初歩的で小さな疑問にもしっかり答えてくださる、優しい方ばかりでした。

椿のことをもっと知って、そしていつかうちでも育てたいなと、心から思った一日でした。

追記:この日はスルーしてしまったのですが、野々市中央公園には「ののいち椿館」だけでなく「椿山」もあります。別日に行ってきました!

今回行ったところ

◆ 野々市市
野々市中央公園 「ののいち椿館」・「椿山」

開園時間:9:00~16:00
定休日:12/29〜1/3、他臨時休館あり
住所:石川県野々市市下林3-97/のっティ「明倫高校」すぐ
電話番号:076-227-6092(野々市市都市計画課)

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