蹴上駅から徒歩♪秋色に染まる「無鄰菴」の素敵な日本庭園
南禅寺などが大人気な観光スポット・岡崎界隈。
あまり全国的な知名度はありませんが、蹴上駅から徒歩で行ける「無鄰菴(むりんあん)」は美しい近代日本庭園を見ながらゆっくりできる、とっても素敵なスポットなんです。
ということで、京都帰省中に秋の無鄰菴に行ってきました!
お庭も素敵ですが、母屋・洋館・茶室など見所もたくさんあるところです♪
◆ 無鄰菴(むりんあん)
–公式HP
明治時代の政治家の別荘「無鄰菴(むりんあん)」
蹴上駅から徒歩7分ほどのところにある「無鄰菴(むりんあん)」は、明治・大正時代の政治家である山縣有朋の別荘です。
山縣有朋氏の指示に基づき、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園がとにかく素敵なところ。
それをじっくり座りながら見ることができる母屋、離れにあるお茶室(施設利用で貸切予約しなければ入ることは出来ません)、そして洋館という3つの建物もあります。
道沿いにずーっと続くこちらの塀、この中が無鄰菴!
観光客がたくさんあふれる岡崎周辺エリアのど真ん中の、かなり広い敷地。これが別荘として造られたというからスゴイですよね。
私は今回、無鄰菴へは2回目の来訪。
以前は5月という新緑の季節に訪れたので、秋色に染まる無鄰菴は初めて観ます。
まずは受付へ
早速、門をくぐって中に入ります。
門の真正面に小さな出入口があり、こちらが無鄰菴の中へ入るところ。小さい入り口なので、かがんで入る必要があります。ちょっとワクワクしますね。
でも、ここは入場料を払ってから入ります。まずは先に受付へGo!
受付は門を入って左奥です。
ちなみに、無鄰菴は入場が大人600円ですが、「地下鉄一日券」があれば少し割引されます。
裏面の当日利用日の印字を受付で見せると、100円引きの500円で入場が可能。
京都観光では地下鉄に乗る機会も多い上、各施設で割引も受けられるメリットもあるので必須の乗車券です♪
◆ 京都市交通局
–地下鉄一日券
受付を済ませて、いざ中へ!
入り口の前から、既に紅葉が綺麗♪
無鄰菴の庭園
小さな入り口を抜けると、趣のある道へ出ます。
左に見える建物が母屋で、右にある離れが茶室です。写真には入っていないですが、茶室よりさらに手前側に洋館があります。
無鄰菴はとても広い敷地なのですが、建物はこのように入り口寄りのところにぎゅっと集まって建っています。
つまり、この奥は全部が日本庭園!
飛び石をちょこちょこと歩きながら進むと……
手入れの行き届いた、とても素敵な近代日本庭園が視界いっぱい広がります!
お庭の奥には東山も望めます。庭園は東山を軸に作られたそうですよ。確かに、東山があってこその素晴らしい光景です。
この光景は、母屋の座敷で座ってゆっくり眺めることもできます。
お庭側から母屋をパシャリ。
私も御座敷でゆっくりさせていただいたんですが、お庭に近いところは大人気で人が多く、後ろの方しか座れず……どうやっても人が大きく写り込んでしまうので写真は断念。
でも、後ろの方でも素敵なお庭を眺めて、ゆったりした時間を過ごすことができました(*^^)
ちなみにこの母屋では「庭園カフェ」も営業されていて、お茶やコーヒー、スイーツをいただくこともできます。
私はこの後に別のカフェに行こうと思っていたのでパスしちゃったんですけど、結局どこも行かずじまいだったのでいただけば良かった。。
ドリンクとスイーツセットで800円と、こういった施設内のカフェとしてはとてもお手頃価格だと思います。
◆ 無鄰菴
–庭園カフェ
さてさて、庭園は自由に散策できます♪
ただしいくつかルールはあります。
飛び石を打たれているところはなるべく石の上を歩く、砂利道は小石を蹴飛ばさないようにゆっくり歩く、竹や石で作られた結界の先には行かない……
これらを守った上で、散策スタート!
庭園内には川が流れています。
こちらの川は琵琶湖疎水から引かれたお水。
水の流れるお庭、憧れです……!
紅葉もとても綺麗。
常緑樹や苔の緑の中に、真っ赤に染まる紅葉がとても映えます。
お水の中にも、落ちた紅葉がたくさん!
緑の多い空間ですが、上を見ても下を見てもしっかり秋を感じることができました。
苔の生えた岩の上に落ちている紅葉も、風流があって大好き。
素敵な空間なので、気がつけば長い間ずっと居続けてしまいます。
池のように大きく水が溜まる場所では、水面に映る紅葉も素晴らしい……!
奥へ進むごとに自然がさらに深くなっていきますよ。
人の多い京都の人気観光スポットの中なのに、とても静かで心安らぐ空間です。
庭園の中の茶室
入り口近くにある茶室へ向かいます。
こちらが茶室!
来てはみたものの、基本的には中に入ることはできません。
でも実は貸出をされていて、茶会や華道など様々な文化活動の場として利用することができるんです。(母屋の2Fも同様)
道具の貸出は無料でされているようですよ。
素敵な庭園の中でお茶会……いいなぁ。一度参加してみたい。
終日利用で5000円程度なので、お財布的には結構気軽にお借りできそう。
洋館は中も見学可能
木々の隙間から見える洋館。
こちらは中を見学することができます。
洋館ですが日本スタイル。入り口前で靴を脱いでから入ります。
1Fと2Fにそれぞれ入ることができます。
1Fには無鄰菴のことが分かる映像展示やパネル展示が。
椅子もあるので、座ってじっくり映像を楽しむことができます。
2Fには、とても立派な応接間が。
実は明治36年、この洋館で日露開戦の行方を決めるという「無鄰菴会議」が行われたんです。
伊藤博文、小村壽太郎、桂太郎、そしてこの別荘の施主である山縣有朋がここに集い、超重要な会議が行われたと思うと、ちょっとびっくり。
京都で生まれ育った私ですが、一年前にフラッとここに訪れて初めて知った史実でした。
個人的にはカーテンの長さが気になる。
ちなみに2Fには他にも展示物がありますが、そちらは撮影NGなので注意です。(大きく撮影禁止マークがあるので分かりやすいです)
心落ち着く素敵な庭園を堪能!
2回目の来訪でしたが、無鄰菴はやっぱり心落ち着く素敵な場所でした。
京都はとにかく観光客が多くて人混みだらけになりがちなのですが、混雑が苦手な私には、こういう静かで安らげる場所がとてもありがたい……!
素敵な庭園を歩くだけでなんだか穏やかな気持ちになれますね。
また京都帰省時、疲れた時に立ち寄りたいです。
ディスカッション
コメント一覧
長年京都に住んでたのに知らなかった!!
素敵なお庭ですね!!行ってみたくなりました(o^∀^o)☆彡
ポン吉さん
私も同じく長い間知ることなく、去年たまたま前を通りかかったときに初めて知りました!
長い塀は前から「ここ何があるんだろう…」と気になっていたんですけど。。庭園、本当に素敵でしたよ〜♪
四季それぞれで見え方がかなり変わると思うので、どの時期に行っても楽しめるんじゃないかなぁと思います(*^^)ぜひぜひ!