【水耕栽培】ココピート(ココヤシピート)を培地にして水耕栽培をもっと手軽に!
室内で水耕栽培を楽しんでいる私、基本的にはスポンジやタッパーで野菜たちを育てています。
しかし実は、もっと手軽に育てる方法があるんです。それが、培地を使った水耕栽培。
この培地として、私はココピート(ココヤシピート)を愛用しています!
手軽なだけでなく、実はコスパもすごく良し。スポンジより根付きやすいので強く育ちやすいです。
使用後は燃えるゴミとして出せるので、栽培が終わった後の片付けもラクチン。
ただし使用していて個人的にデメリットと思う部分もあるので、まとめてみました。
ココピート(ココヤシピート)とは?
ココピート(ココヤシピート)は、ココナッツの繊維。ココヤシ、ココヤシガラ、ココナッツピート、ココナッツ繊維など、様々な呼び方があります。
ぎゅっと乾燥圧縮されたブロック等になっていて、水をかけて膨らませてから使うものが多いです。猫を飼っていた頃、猫草のセット商品として使われているのもよく見かけました。猫飼いさんは、馴染みのある方もいらっしゃるのでは?
商品の性質から、販売店やネットではココナッツという文言よりも「水をかけると増える・膨らむ土」というような説明で販売されています。
ココナッツ繊維は以下のような特徴があり、通常、土に混ぜて土壌改善に使います。
- 保湿力が高い
- 断熱性・保温性に優れている
- 土壌のイオンが交換されて土の質がよくなる
これを、水耕栽培の培地として使用することができるんです。
商品名に「土」とあって見た目も土っぽいですが、ココナッツ繊維なので土ではありません。
ただし、一部商品には本当に土も混ざっている場合があるそうなので、原材料は要チェック。
このページを見てくださっている方は「室内に土を持ち込みたくない」という理由でココピートを使う人or検討する人が多いかと思うので、ちゃんと原材料に「ココナッツ100%」と書かれているか、もしくは土など気になる不純物が混じっていないかを購入前に見ることをおすすめします。(肥料だけが混ざっているタイプは問題ないかと思います!)
ホームセンターや園芸屋さんで売っているココピート(ココヤシピート)ですが、私が見てきた限りではあんまり大々的に置いていません。
園芸用レジの横にある小さな棚の下の方に置かれていたり、端っこの棚の一番目立たないところに置かれていたり。大体200gほどが100円程度で購入できます。200gって少ないのでは……と思うかもしれませんが、これが数倍に膨らむので大丈夫。
ネットショップで購入する場合も、お店によって呼び方が変わったりするので、こちらもちょっと探すのが大変だったりします。また、家庭菜園では多すぎる量の商品も多いので、購入前にしっかりチェックが必要。
ピートバンなど、商品によってはココナッツ繊維以外に初期肥料等を混ぜているものもあります。
水をかけて膨らむココピート
商品は四角だったり丸だったりすることが多いです。
ずっと使っていた四角タイプが切れたので、最近新しいものをネットで購入しました。
「ココナチュラル」という商品名。丸タイプのココピートがたくさん!
10個入り+おまけ1個のパックが500円ちょっとだったので、楽天のお買い物マラソンで2パック購入しました。笑
ひとつ100gで、ブロックとしては今まで使っていたものの半分の量です。これが8倍に膨らみます。
ワケあり商品ということでパッケージが破れているものもありますが、実はホームセンターで購入しても破れていることが多いので、気になりませんでした。
いつもココピート入れに使っている、100均で買ったお気に入り容器。
これサイズがちょうど良いし蓋付きだし、すごく便利です。
いつも200g分この容器で作っているので、今回100gのブロックを2つ入れてみます。
あとは水を入れて放置するだけ!
基本的には水をかけた瞬間からすぐに大きく膨れ上がり、数分〜15分ほどで完成。
でも商品によってというかロットや環境によって、時間がかかるとき・もしくは膨らみがものすごく悪い時があります。
そんなときは水を捨てて、ぬるま湯〜お湯を入れると膨らむようになります。
膨らみ切ったココピートをほぐしたら出来上がり。
水で戻ったココピートは、見た目は完全に土。戻したてのココピートは、しっとりふかふかしている感じです。
私はこれを一気には使わず、蓋をして床下収納(水耕栽培セット置き場)で保管して、必要な時に必要な分だけ使用しています!
ココピートと土との違い
ココピートは土ではないので、栄養分が全くありません。
そのため、ココピートで野菜や植物を育てる場合は肥料が必須です。この点は通常の水耕栽培と同じですね。
ココピートの商品によっては「水で戻す時に液体肥料を加えてもよい」と書かれていますが、私は保管しながらちょっとずつ使うため、実際に種をまくときから液体肥料を与えています。
使用する肥料は、水耕栽培で使用する液体肥料でOKです。私は微粉ハイポネックスを使っています。
通常の水耕栽培と同じ希釈率(水2Lに大して2g!)でOKですので、こちらもコスパ抜群です。
人気の液体肥料・ハイポニカでももちろんOKです。
ココピートで野菜を育てる!
というわけで、ココピートを使って私が育てた野菜たちです。
まずはベビーリーフ!
豆腐パックとか味噌パックとか、使い捨て容器を駆使して栽培。オシャレさは皆無ですが……笑、エコだしわざわざ用意する必要もないので楽です。
最初はスポンジで水耕栽培をしていたベビーリーフですが、最近はこちらの方がコスパ良いと思うようになったため、もっぱらココピート栽培が主流になっています。
続いてペパーミント!
お菓子作りをするのにミントが欲しかったので栽培。スタバカップで育てました。
実は、長い間スポンジで頑張って育てようとしていたのですが、ことごとく失敗。私がココピートを使い始めたのはどうしてもこのミントを育てたかったからなんです。
お菓子の他、ドライにしたり紅茶に入れたり、育てると結構便利!
続いてチンゲンサイ!
がっつりメイン料理に使える葉物野菜はものすごく便利♪
丸ごと収穫ももちろんできますが、リボベジ感覚で全部は使い切らず外側から使っても、中からどんどん新しい葉っぱが育ってきます。ガッツリ使うにもちょっとずつ使うにもバッチリです。
続いて、自作の水耕栽培容器もプラスして小かぶ!
プチ根菜も、ココピートを培地にすれば立派に育てられます。
葉っぱだけじゃなく実までいただけるお野菜が収穫できると、かなり嬉しいです♪
また、種からの栽培だけじゃなくリボベジにも使えます。
スーパーで購入して使った野菜の切れ端を使った再生野菜!
ココピートに植えることでしっかり根付き、捨てられるはずだった切れ端とは思えないほど立派に成長してくれます。
その他、ちょっとした野菜やスポンジでは種から育てにくいお野菜を育てています。手軽で本当に便利!
ちなみに栽培後ですが、ココヤシピートは燃えるゴミとして捨てることができます。
ゴミ袋の中に入れてから刈り取った茎を引っ張るか、乾燥した状態でぶんぶん振ったら茎・根とココピートがパラパラ落ちてくれるので、容器との分別も手間じゃありません。
実際に育てて思ったメリット・デメリット
こんな感じでココピートを使って育てているうち、良いところと悪いところも発見。
まずはメリットから。
◎ メリット
- 根付きやすいので育つのが早い、強く育ちやすい
- 土のような感覚で使えるので、水耕栽培初心者でも簡単
- スポンジ同様、燃えるゴミとして捨てられる
- ココピート1ブロックで数回分育てられるので、コスパが良い
- タッパー切ったりスポンジ切ったりする手間が不要
とにかく始めるときの手軽さは、通常の水耕栽培より上だと思います。
そして土のように植物が根をはりやすいので、特に発根から本葉が出るまでの最初の成長が早く、大きめに育ちます。
続いて、デメリット。
× デメリット
- 乾燥しやすいので毎日の水(液肥)やりが必要
- 乾燥すると軽いので、風でココピートが飛びやすい
- 長く使うと虫がわく可能性がある
土で育てている場合は毎日の水やりが必要っていうのは当然だと思うのですが、通常の水耕栽培だとタッパーとかプラカップの液肥が少なくなってから補充するので、季節や環境によっては一週間以上放置していることもある私。
面倒くさがり&ズボラな私は、お昼ごろにシナっとしてしまった野菜たちに気付き、あわてて「ごめん〜!」と言いながら水やりすることがあります。笑
また、室内で「土」じゃなく「ココピート」を使う人の理由は「衛生面」が大きいと思います。土は最初から微生物がいて、虫がわきやすいです。家の中で孵化したら嫌ですよね。
ココピートは土じゃないので基本的に虫の心配はいらないと思いますが、長く使うと話は変わってきます。
私の場合は半年くらい使っていたとき。最初は室内に全然いなかったのに、小さな虫が飛びまわるようになったんですね。
もしかして……と思って該当のココピートを撤去すると虫はいなくなりました。
確かに液肥で栄養たっぷりになった、土みたいにふかふかの絨毯……外から入ってきた虫が卵を産み付けるには、最良の環境なのかもしれません。
最初ココピート自体に虫はいないのですが、虫が気になる方は長期間育てる植物には使わない方がよいかもしれません。逆に、虫が気にならない方や、外で栽培する方は全く問題ないです。
私は虫が苦手で室内栽培しているので、短期間で収穫できる野菜を中心に栽培しています。
ココピートである程度強く成長させてから、根を洗って通常水耕栽培に戻すのもひとつの方法ですね。
以前読んだこちらの本が、これに近い方法で栽培されていました。
私は今のところ、頻繁に水やりが必要なもの&大きく育つものは通常水耕栽培、省スペース・短期間で育つものはココピートと使い分けています。
ココピート→通常水耕栽培へ戻す育て方はそれぞれの良さを引き出せると思うので、後日また試してみたいです♪
ココナッツ繊維パワー!
ココピートは本当に手軽だしお値段も安いし、非常に便利!
何よりスポンジでうまく根付けない植物が、早く強く立派に育ってくれるのは本当に嬉しいです。
後処理も楽だし言うことなしですね。
昔はこちら、100均でも買えたみたい!
今はうちの周りの100均では全く見かけないけど、販売再開されたらかなりお世話になりそうです。
ちなみに参考までに、私が半年ほどで使ったココピートの量は400gでした。通常水耕栽培と並行して、ちょっとずつちょっとずつ、使っていった形です。
今回購入したのは全部で2200g。……どんどんココピートでも野菜を育てねば……!
ディスカッション
コメント一覧
初心者なので、秋からの種まきを楽しみに、毎日勉強させていただいています。
いろいろな疑問が解決し、とても助かっています。
一つ質問させていただいてもよろしいでしょうか。
お使いになっているココピートと同じものを買いました。
その中に、お湯でも溶けないものがあります。
無理に包丁で削ったり砕いたりしてみましたが、
細かい木屑のようで、ふわふわの土になりません。
このような場合があったら、砕いて使っていらっしゃいますか?
教えていただければ幸いです。
tamadocaさん
私のブログが疑問解決のお役に立てて幸いです。嬉しいお言葉ありがとうございます!
ココピート、お湯でも膨らまないことがあったんですね。
私が使ったときは膨らみが悪いもの(1日くらい放置してやっと膨らんだもの)があったものの、全く解けないというものはありませんでした。
ただこれとは別で、以前全く膨らまないものにあたったことがあります。。そのときは不良品と思ってそのまま捨ててしまいました。
根が張れないくらいカチカチで大きい状態なら、難しいかもしれません。
ただ、「バーミキュライト」や「パーライト」という石のような培地でも育てられるみたいなので、細かく砕けた形なら感覚的に「使えそう」とは思います。
正確なお答えができずすみません、、
今も同じココピートを使っているので、今度私にも同じようなものがあたったら試してみますね。
バジル↓などでインテリアバークを使ったような感じで、遮光やスポンジ苗の支えとして使う形なら、全く問題なく使えると思います!
https://hanikolog.com/20190817-1/
お返事いただいていたのに気づかず、失礼いたしました。
ご丁寧にありがとうございます。
本を何冊も買って、たくさんのブログを参考に、
いろいろやってきた水耕栽培ですが、
こちらのブログにたどりついてから、もう他は見ません!
バジルもレタスも失敗なく育っています。
ココピートですが、熱湯❌、グツグツ煮る❌でしたが、
最後にインスタントポットで高圧10分煮込みましたら(❗️)
力一杯揉むと、使用に耐える程度に崩れました。
いろいろ検索したら、ヤシの油の含有量や、
圧搾の力により、ふくらまないものも混じっているようです。
でも、本当に便利に使っています。
ふくらまないものも高圧煮込みでなんとかなると分かったので、
また同じものを使っていくつもりです。
これからも参考にさせていただいて、いろいろ育てていきたいです。
ありがとうございました!
こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます!
このブログ、コメント&返信が気付きにくいですよね。。
実は他にも何度かご指摘いただいているので、お返事した記事が分かりやすくなるようにちょっと検討中です。
そんな状態ですのに気付いてくださり、ご返信までいただいて幸甚です(*^^)
そして大変光栄なお言葉を…!
「人の役に立てたらいいなぁ」という気持ちでブログ運営していたので、
失敗なしでお役に立てたとのこと、とてもとても嬉しいです。
バジルもレタスも使いやすくて、成長も早いから楽しいですよね♪
ココピート、ヤシの油の含有量とか圧搾の力で膨らまないのですね。
まさか高圧煮込みで使えるようになるとは!
私も今後ふくらまないものに出会ったら、参考にさせていただきます。
こちらこそ色々教えていただきありがとうございました♪
私も今後もいろいろ育てていくつもりですので、一緒に水耕栽培生活を楽しみましょう!(*^^)
続報です。ハダニやアブラムシや黄金虫が寒さのためにいなくなったので、
ココピートに種まきをしたベビーリーフや二十日大根を外に出したところ、
やっぱりお日様の力は偉大で、いきなりバーンと大きくなりました。
ココピート、いいですね〜。
場所取らないし使いやすいです。
ありがとうございました!
お日様パワーはものすごく偉大です!
ちょっと成長が緩やかだな……と思った時に日当たりを調整すると、一気に大きくなりますよね。
この時期は虫が少なくて、家庭菜園もってこいですね〜!
土だとストック難しいですが、ココピートはコンパクトに保管してたくさん使えるから私も本当重宝してます。
ココピートさまさまです(*^^)