街道ウォーク「金沢城から一里半の野々市宿へ」〜カミーノオープニングイベント

2019年4月2日イベント企画参加記録,季節

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2019年4月1日オープンの「にぎわいの里ののいち カミーノ」、前々日〜前日に行われたオープニングイベント。
オープニングセレモニー&カミーノ内で行われたイベントはこちらの記事に書きましたが、実はオープニングイベントの一環で、セレモニー開始直前に行われたイベントもありました。

ボランティアガイド「ののいち里まち倶楽部」さんの付き添いのもとで行われた街道ウォーク「金沢城から一里半の野々市宿へ」に参加してきたので、その記録を残します(*^^)

街道ウォーク「金沢城から一里半の野々市宿へ」

こちらのイベントは「カミーノ」のパンフレットで知りました。

「金沢城下から野々市宿までの北国街道ルート約7kmを歩き、街道筋の名残を味わいます」とだけ書かれたイベント内容。ボランティアガイドの方がガイドをしてくださる中で街を歩くイベントですね。
朝は8:10受付開始で、ちょうどカミーノのオープンに合わせてカミーノに到着できるタイムスケジュールです。

歩いた距離で言えば、私がかつてカフェ巡りで歩いたくらい?(野々市市の我が家〜金沢駅まで)
でもそのときは「お店開拓」という目的で、あまり「街」自体には触れられませんでした。

このブログでもtwitterとかでも、「もっと石川のこと、野々市のこと知りたいな〜」とよくつぶやく私。
カミーノは気になる存在だったからもともとイベント行く予定だったし、朝も予定はないし。
歩くだけじゃなく、ガイドさんから説明もしてもらえるし。

これは野々市を知るチャンスじゃない?

と、参加を決めて申し込んでみました!

バスで金沢城へ

当日の朝、集合場所である「野々市市郷土資料館」へ。

我が家から結構近いところにはあるんですけど、ここもそういえばまだ行っていないので行きたい。中にはカフェもあるみたい。でも今日は集合だけなので、資料館に入るのはまた今度。

参加者は30人以上!
パンフレットには「定員:先着20人」となっていたのですが、想定以上に参加希望者が多かったんでしょうね。
前日「若い方はあんまりいないかな?」と思ってましたが、実際に行ってみると親子参加も目立ち、子供達が楽しそうに歩いていたりでにぎやかでした!
幅広い年代の方が集まった形です♪

全員が集まったら、バスで金沢城まで!
バスの中から、ボランティアガイドの方がガイドを開始してくださいました。
石川で生まれ育った方からすると当たり前のことでも、私にとっては知らないことがたくさん。お話全て、ためになるものばかりでした。

今回歩く北国街道

今回歩く「北国街道」も、そもそも初めて知った道。長野県・新潟県・富山県・石川県・福井県・滋賀県にまたがる街道だそうです。
江戸幕府が重要な政策の一つとして整備した五街道(東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)に次いで、北国街道は重要な街道だったそうです。

野々市はその街道の宿場町の一つ。
金沢城下から京都へ向かう時の、最初の宿場として加賀藩に整えられたとのこと。

イベント名の「野々市宿へ」というのはそういうことだったのか!
本当に野々市のこと、まだまだ全然知りません。

野々市の「市」

これはいただいたパンフレット(たくさんいただきました)の中に書いてあったので、ガイドさんにお聞きしたわけじゃないですが、「そうだったのか!」と思った「野々市」の由来。

先日「ののいち椿館」に行ったときに名前を知った、京都と馴染み深い、加賀国の守護である冨樫氏。
冨樫氏は野々市を本拠としていたため、野々市は政治・経済の中心として栄えていたそうです。そのため定期的に多くの証人が集まり、市場が開かれて大変賑わっていたそう。
野々市の「市」は市場の「市」らしいです。

室町時代に野々市は加賀国の中心として「市」としても賑わい、加賀の一向一揆で金沢が中心となった後は、重要な宿場だったんですね。

金沢城から歩いて野々市へ!

金沢城に到着!

実はまだ金沢城にも兼六園にも中に入ったことがないので(近くまで来ることはあるんですが。。)、このまま入りたいという気持ちもありつつ……笑

ちなみに桜ぽつぽつと! 少しずつ開きかけていますが、満開はもうちょっと先みたい。

お手洗い休憩の後、野々市までの街道ウォークがスタート!

街を知りながら歩く

道中はガイドさんからいろんなお話を聞きながらのウォーキングとなりました。
金沢〜野々市までの、「へー!」となる大変ためになるお話ばかり!
写真はたまに撮影していますが、歩くこと・お話を聞くことが中心になったイベントでした。

ルートとしてはざっくり言うと、金沢城の大手門を出発。
香林坊に出て犀川を渡り、野町のあたり?で北国街道へ。
北国街道を歩きながらカミーノへ、という感じ。

城下町ならではの「直角」の道

あまり道路に着目したことはなかった&歴史や地理に疎いので知らなかったのですが、道が直角になっている場所が多いそうです。金沢の繁華街・香林坊もまさにそれ。
これは、城下町特有の形だそう。お城まで馬を直進させないようにするためなんですって。
金沢や野々市の街は、今もこうして「城下町」としての名残が残っているそうです。

神明宮の大けやき

野町広小路にある、神明宮の大けやき。

大変立派な大けやきです!

由来も書いてあります。
石川県内最大の大けやきだそうです。パワースポットでもあります。

狛犬トリビア

今回の街道ウォークは、通り道に神社も多いこともあって、ちょっと寄り道しながらのウォーキングに。神社といえば、狛犬があるところが多いですよね。
なんと今回ガイドさんの中に、周りの方から「狛犬専門家」と呼ばれる方もいらっしゃいました! そのため、狛犬のお話を聞くことも。

まず狛犬の性別の見分け方。泉八幡神社の狛犬さんたちで見分けます。
口を閉じているのが雌。

開いているのが雄。

そしてそもそも口を開いている雄は、「狛犬」ではなく「獅子」だそうです。
つまり狛犬二匹じゃなく、狛犬と獅子が一匹ずつなんですね。全然知らなかった!

一般的には雄が、太陽の昇る「東」側に置かれていることが多いそう。
しかし金沢や野々市では逆が多いらしいです。

また、金沢・野々市・松任では、珍しい「逆立ちしている狛犬」を多く見ることができます。

これは金沢にある「國造神社」の逆立ち狛犬。足ぴょーんって上がってて、可愛い!

なぜ逆立ちしているんだろう? ということはお聞きできなかったので帰ってみてから調べてみたのですが、よくわかっていないそうです。
いずれも明治中期〜昭和初期に作られたと見られており、「ブームだったのでは」とか「雲を蹴っているのでは」とか、いろんな説があるみたい。

でもこの珍しい逆立ち狛犬は人気らしく、石川県県民運動推進本部では「美しい石川を歩く」というウォーキングマップで、「加賀逆立ち狛犬巡り」というコースも紹介されています。

逆立ち狛犬巡り、面白そう!
県内の113社で逆立ち狛犬が奉納されているそうですね。全部巡って、それぞれの違いを見るのも楽しそうです。

あの千代女の「千代尼遺跡」

先日行った松任にある「千代女の里俳句館」で知った、白山で生まれて金沢に嫁いだ女流俳人「千代女」の遺跡が道中にありました!

もうちょっとで野々市かな?くらいのところにある、金沢市泉二丁目にある「浄土宗念西寺」のところです。
千代女は尼さんになったため「千代尼」に。
千代尼起居の由緒に絡んで「朝顔の井戸」が本堂内にあるそうです。「朝顔や つるべとられて もらひ水」の句ですね!

知ったことがどんどん広がり、どんどん繋がっていくことが嬉しくて、急にテンション上がりまくり。笑

歴史を感じる北国街道

お話を聞き、意識してみると、野々市にはかつての名残がたくさん残っていました。

北国街道は昔からほとんど道幅が変わっていないそう。

野々市本町のあたりでは、かつて道路を挟んでこっちには商店、あっちは住居、向こう側は農家という街並みだったそうです。かつて商店が並んでいた側は、今はほとんど住居に。
しかしその住居も、商店っぽさが見受けられるような作りのままだったりします。

まちが歩んできた「歴史」の名残を感じながら見て回ると、とても面白いです。

石川&野々市知識レベルアップ!

……などなど、たくさん野々市のこと・野々市以外のこともたくさん知ることが出来たイベントでした。このあと、そのままカミーノのオープニングセレモニーへ
セレモニーからお天気は崩れましたが、ウォーク中はなんとか持ちこたえてくれて良かったです。(たまーに小雨降りましたけどね)

歴史の名残を感じつつ、野々市には新しさを感じるものも多く生まれています。市役所も現代的だし、カレードも、カミーノも。
金沢にも京都にも共通することだと思うのですが、「歴史と発展が共存するまち」って、私はとっても魅力的に感じます。

歴史があるから今がある。だから「歴史」もとても大事。
でも今やこれからを生きるには「発展」も大事。
その両方をバランスよく兼ね揃えている街って、すごく素敵だなと思うんです。

何はともあれ、やっぱり「知る」ことって楽しい。
これからも石川のこと、野々市のこと、もっと知りたいなー!

ボランティアガイド「ののいち里まち倶楽部」のみなさま、本当にありがとうございました!

のっティのグッズ、お菓子、お水もいただきました♪

ちなみに……

別日開催の他のウォークイベントは参加費無料だったりするのですが、今回の街道ウォークは参加費500円でした。
これだけたくさんのお話聞けて500円なら全然安い! って感じなんですけど、それだけじゃなくお土産もいただけましたよ。めっちゃ嬉しい!

じゃーん!

可愛いのっティの袋の中には、北国街道や野々市の見所に関する楽しいパンフレット。
そして、のっティバッジ!

旅するのっティバッジ、可愛い!

それからお菓子も。

こちらは「樫田富嶽堂」の最中「勧進帳」です!

帰り道にちょうど通ったお店。老舗の雰囲気がすごく伝わってきます。

このお菓子は、歌舞伎の「勧進帳」にちなんだ巻物型の最中。

巻物の形! 中央部分の紐も表現されています。
中身は抹茶味の餡で、くるみがごろっと入っていました。美味しかった〜!

あと、「野々市の水」もいただきました!

白山からの伏流水♪

ペットボトルの蓋には、やっぱりのっティ。水のしずくを持ってます。かわいい。

お土産もたくさん、大満足のウォークイベントでした。
また野々市レベルが上がった状態でお話を聞くと、より深く楽しめそう。同じようなイベントがあったら、ぜひ参加したいです!