復元された木柱が目印!「チカモリ遺跡公園」でのんびり散歩
金沢市にある「チカモリ遺跡」の中心部に整備された、「チカモリ遺跡公園」をお散歩してきました。
チカモリ遺跡は国の史跡に指定されている縄文時代の遺跡です。
広々とした芝生があり、遊具もあり、子供たちが走り回って遊べるような素敵な空間。
復元された木柱が目を引く、ちょっとワクワク&自然に癒される素敵な公園でした!
◆ チカモリ遺跡公園
–公式HP(金沢市)
チカモリ遺跡
金沢市新保本(しんぼほん)にあるチカモリ遺跡は、縄文時代後期から晩期にかけての集落遺跡。
チカモリ遺跡公園では、チカモリ遺跡の概要パネルが設置されていたり、巨木柱を円状に配置した「環状木柱列」の復元もされていたりと、考古学のロマンに触れることができます。
チカモリ遺跡公園
チカモリ遺跡公園は、左を見ると隅っこに遊具がいくつか並んでいます。パンダさん、鉄棒、ブランコ。
ゆっくり休めるベンチもあります。
(奥に生えているのは散りかけの桜。行ったのが結構前だとバレちゃいますね。。)
そして広々とした芝生!
遊具は少なめの公園ですが、この芝生を走り回って遊ぶのは気持ち良さそう。
私が子供のときに住んでいたところは、地面が砂の公園しかありませんでした。私もここで遊びたかったなぁと、ちょっと羨ましく思ったり。
そんな広々空間の一番奥に、そびえ立つ何かが見えます。
少し近づいてみました。
公園の端っこなのに、ひときわ存在感があります。
さらに近づいてみるとこんな感じ。
等間隔で四角形に並ぶ短い柱と、その奥に背の高い円状の柱が見えます。
6本の柱、4本の柱
まずは手前の「6本の柱」をチェック!
チカモリ遺跡公園で見かける「これ何?」と思ったものは、大体説明パネルが用意されているので、知的好奇心も満たされます。
すぐ近くには「4本の柱」もあります。
この4本・6本の柱はいずれも「建物じゃないか」と考えられているそうですが、その他のものである可能性もあるんですって。
まだ解明されていないんですね。
環状木柱列
チカモリ遺跡公園の中で主役級に目立つ背の高いもの。
こちらが「環状木柱列」だそう。(パネルでは「円形配置の半載の柱」)
大きな栗の木を縦に半分に切って、断面を外側に向けた状態で丸くに並べられています。
なんだかゼルダの伝説っぽさがあって、ゲーム好きとしてはちょっとワクワクしちゃいます。
この環状木柱列、現在は北陸地方の各地で20例ほど見つかっているそうですが、このチカモリ遺跡ではじめて発見されたんですって。
用途や機能については様々な意見があって、こちらも柱と同じように、現在でも明らかになっていないようです。
近付いてみますと、中央に何やら木の枝が集まっています。
周りの出土品から住居やお墓でないことは確かめられていて、屋根や壁などの跡もなかったそう。
「祭祀施設じゃないか」という説が一番有力みたいですが、なんだかとってもミステリー!
柱だけのこの空間で、縄文を生きた人たちは何をしていたんだろう?
なぜ北陸地方にしかないんだろう?
謎だらけの環状木柱列。今後この謎は解明されるんでしょうか。
植物も縄文時代を再現!
飛び石の通り道もある公園内。
先にパネルが見えるので、ちょっと近付いてみます。
パネルには「縄文時代晩期の植生」との記載が。
公園内では、当時の植生を考慮して木々が植えられているそうです。
そんなわけで、公園内には自然がたっぷり。木陰でゆっくり日除けもできました。
奥には屋根付きの休憩スペースもあるので、のんびり過ごすにもってこいの空間です。
お隣の施設と併せて行くと◎!
実際にお散歩したのは結構前でしたが、快晴の空の青・自然たっぷりの緑との対比がとっても綺麗で、気持ちよくお散歩できました。
夏の現在はもっと青々しているはず。梅雨明けしてお天気が良い日(できればちょっと涼しい日)に、木陰で涼みにまたお散歩したいです。
のんびり過ごせる公園ですが、遺跡に触れて「色々気になっちゃった!」という方は、すぐ隣に「金沢市埋蔵文化財収蔵庫」がありますので、併せて行くのが◎です!
入館無料で気軽に立ち寄れる文化施設です。
中には水中保存されている実際に出土した木柱根など、貴重なものも展示されています。
私も併せて行ったので、またこちらのレポもアップしますね♪
◆ チカモリ遺跡公園
–公式HP(金沢市)
住所:石川県金沢市新保本5丁目
※投稿時の情報です。最新情報はお店の公式情報をお確かめください!
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