7月1日は氷室の日!金沢の縁起菓子「氷室まんじゅう」中嶋冨貴堂・越山甘清堂
石川県では、毎年7月1日は氷室の節句。
この日、無病息災を願って「氷室まんじゅう」を食べる風習があるそうです。
移住者である私は「氷室の日」、「氷室開き」、「氷室まんじゅう」という言葉は初めて聞いたものばかり。ですが、もう私は石川県民!
県民の風習ならばいただかなければ、ということで氷室饅頭をいただきました(*^^)
2019年の氷室の日は、中嶋冨貴堂と越山甘清堂、二つのお店の氷室まんじゅうをいただきました!
氷室の日とは
以下、金沢市のHPからの引用です。
氷室(ひむろ)とは、天然の雪氷を夏まで貯蔵しておくため特別に装置した場所です。藩政時代から明治時代にかけて売られていた、天然氷を熊笹の葉で三角に包んだ「白山氷」は庶民にも人気があり、夏の暑い日によく売れたそうです。
氷室/金沢市HP
旧暦6月1日は前田家が江戸の将軍家へこの白山氷を献上していた日です。120里(約480km)の距離を昼夜4日間かけて飛脚が運ぶ氷の無事を祈り、神社に天然氷を使って作った饅頭を供えました。現在では旧暦6月1日にあたる7月1日、金沢の人々は氷室饅頭を食べ家族の健康を喜び合います。
湯涌(ゆわく)に復元された氷室では毎年1月最終日曜日に雪を詰める「氷室の仕込み」、6月30日に「氷室開き」を行っています。
(https://www4.city.kanazawa.lg.jp/17003/dentou/bunka/himuro/index.html)
江戸時代に、「氷室」という場所に蓄えていた氷を旧暦6月1日(現在の7月1日)に江戸まで献上していたということ。
7月という暑い時期に、加賀から江戸への長距離を4日間、氷を溶かさずに運ぶなんて相当すごいですね! 江戸時代のクール便。
無事に氷が届くようにと願いを込め、「氷室まんじゅう」が神社に備えられていたんですね。
現在では江戸への氷献上はもちろんありませんが、文化として「氷室開き」が、そして風習として「氷室まんじゅう」が残っているようです。
氷室まんじゅう
6月後半あたりから、和菓子屋さんの店頭には続々と「氷室まんじゅう」が並びます。
皮の色が白・ピンク・緑の三色あり、こしあんの入った丸い形の酒まんじゅう。色によって中身が違うということもなく、全て同じこしあんが入っています。
しかし各お店によって作り方やこだわりが異なり、それぞれ特色があるようです。
スーパーにも氷室まんじゅうが目立つところに置かれて、手軽に入手することができます。
普段のお買い物の最中にも目立つところに置かれていたこと、そしてtwitter等でも氷室饅頭の話題が溢れて、あまりにも気になっていたことから……
氷室の日より前に一度、そして氷室の日の当日にも、計2回氷室饅頭をいただいちゃいました(*^^)
中嶋冨貴堂の氷室万頭
いただいたのは6月22日のなんでもない日。氷室まんじゅうフライングGet!
こちら金沢生菓子専門店、「中嶋冨貴堂(なかしまふうきどう)」さんの氷室万頭。
「いいね金沢」のロゴが入っている氷室まんじゅうです♪
つやつやした綺麗な色のおまんじゅう。
中身を割ってみると……
こしあんがぎっしり!
こちらスーパーでかなり手軽に購入できる氷室まんじゅうだった&賞味期限が1週間ほどと長めだったので、正直に言うとそんなに期待せずいただいたんです。
が、これがすごく美味しくて!
想像以上に広がるお酒の香り、「これぞ酒饅頭!」という感じ。
そして薄皮にぎっしりつまったあんこが美味しい♪
あんこ好きが存分にあんこを楽しめるような、そしてお酒好きにもたまらない氷室まんじゅうでした。
越山甘清堂の氷室万頭
続いて、氷室の日の当日。7月1日にも氷室まんじゅうをいただきました。
こちら、「越山甘清堂(こしやまかんせいどう)」さんの氷室万頭!
紙に包まれていて、ちょっと高級感があります。
「氷室まんじゅうといえば越山さん」という方が多かったので、これは押さえておかなければといただくことに。
なんとこちらも、氷室の日の前日〜当日はスーパーで入手できちゃいました。ありがたい!
越山甘清堂の氷室まんじゅうは、パッケージ越しにツヤツヤが伝わってきます。
昔ながらの製法で作られているそうで、消費期限は当日。さらに時間が経つと、この皮が固くなってしまうそう。
固くなった場合は蒸らしたり、レンジやオーブントースターでいただくと良いそうです。
蒸らしたりレンジは皮の柔らかさが復活すると思うんですが、オーブントースターの場合は焼きまんじゅうにするってことですかね?
それはそれですごく美味しそう……!
半分にわると、こしあんがこんにちは!
皮がめちゃくちゃみずみずしくて、わるときモッチモチでした。
いただいてみると、同じ氷室まんじゅうなのに、中嶋冨貴堂のものとはまた全然違う味わいと食感です。
肉まんの皮を彷彿とさせるような分厚めの皮で、かなり食べ応えがあるおまんじゅう。
中嶋冨貴堂の氷室まんじゅうに比べてお酒はほんのり香る程度だから、お酒が苦手な方でも食べやすいのかなという感じ。
老若男女、幅広い方に支持される理由がわかる氷室まんじゅうでした!
ごちそうさまでした
石川県民になって初めての氷室まんじゅう、ごちそうさまでした。
二種類の氷室まんじゅうを食べただけで違いを大きく感じたので、やはりそれぞれのお店でかなり特色があるんでしょうね。
他にも気になるお店がたくさんあったので、来年はもっとたくさんのお店の氷室まんじゅうを食べ比べしたいです(*^^)♪
twitterで教えていただいた「柴舟小出」の氷室まんじゅうがとても美味しいらしくてすごく気になったのですが、氷室の日前後は暑さにやられて近場しかお出かけできずでした。。
来年こそは!
氷室まんじゅうたくさんいただいたので、無病息災祈願もバッチリです!
来年の氷室の日まで、元気に過ごせますように♪
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