うつわの魅力を写真で楽しめる本「うつわディクショナリー」/読書記録

2019年3月31日読書感想・レビュー

うつわが好きな私ですが、最近は新しいうつわを入手することもなく、窯元の散策もなかなか行けず、ちょっと物足りなさを感じています。

そんなときに図書館をウロウロしていて目に入ったのが、こちらの本!

うつわディクショナリー

うつわディクショナリー」という大変魅力的なタイトル。
一枚のお皿の写真だけが載っているシンプルな表紙ですが、それがまた洗練された空気を感じて魅力的。ついつい手に取ってしまいました。

衣奈彩子・著「うつわディクショナリー」

雑誌・フィガロジャポンの編集部から独立された、うつわ好きの衣奈彩子さんが記された作品です。

表紙やタイトルから予想できることですが、うつわ好きにはたまらない、一冊まるごとうつわだらけの本です!

紹介されているうつわは陶器・磁器・半磁器・ガラス・木工・漆、それぞれのうつわ。
うつわを網羅したうつわの本です。

素敵なうつわの写真がたくさん!

とにかく写真がたくさん使われている本なので、ぱらっとめくるだけでもじっくり眺めるのも楽しいです。

うつわ作家さんごとに、それぞれの作家さんが作られたうつわが、写真をふんだんに使って紹介されています。

味わい深い陶器のうつわ。
繊細な磁器のうつわ。
両方を兼ね揃え、優しさを感じる半磁器のうつわ。
洗練されたガラスのうつわ。
ぬくもりを感じる木のうつわ。
伝統や高級感を感じる漆のうつわ。

写真がまた、素敵なので、うつわの魅力をじっくり味わうことができます。
米谷亨さんというカメラマンの方が撮影されたそうです。

このうつわ素敵! と思わず一目惚れしてしまったら、巻末にはショップとギャラリーのリストも載っています。

HPを持っているうつわ作家さんは各紹介ページにURLも載っているので、チェックもできます。

作り手の思いもぎっしり紹介

うつわ作家さんへのインタビューも全員分、載っています。

それぞれの作家さんがどのような思いでうつわを作っているか、どのように作っているのか。インスピレーションはどこからなのか。そもそもなぜ「うつわ作家」になったのかなども話されていて、それぞれの作家さんの人生を垣間見るようで大変面白いです。

普通に就職していたのに、「チーム」で働くということの反動で「一人で一から十までやりたい!」と、5年で退職→陶芸の学校へ入られた方もいらっしゃいました。
人生、何があってどうなるかわからないものですね。とっても興味深いです。

その他、木工など扱いが難しいうつわは、私たちが普段うつわを使う上で「気をつけるべきこと」なども教えてくださってます。

うつわ用語のディクショナリーも

作中でわからない単語が出ても、これまた巻末に「うつわ用語のディクショナリー」で意味や詳細を確認することができます。

作中にない言葉は載っていないので、この一冊で「うつわ全てを理解する」ということは難しいですが、この本をじっくり読み尽くして、深く理解することはできるようになっています。

私自身はまだまだ初心者なので、知らないことも結構あって勉強になりました!
以前淡路島で工房見学した「Awabi ware」は「淡路焼(珉平焼)」ですが、かつて京都の陶工を招き、今まで使用していなかった釉薬も使うようになって発展し、現在の淡路焼になったそうです。

知ってるものが出てきて、さらにより深く知ることができると、ちょっと嬉しいですね。

紹介されているうつわ作家さん

この「うつわディクショナリー」で紹介されている作家さんは、以下の方々。(敬称略)

  • 安倍太一
  • 阿部春弥
  • 伊藤聡信
  • 稲村真耶
  • 大江憲一
  • 蠣﨑マコト
  • 河上智美
  • 佐藤もも子
  • 高島大樹
  • 竹村良訓
  • 田坂香代子
  • 寺村光輔
  • 富井貴志
  • 中野知昭
  • 新見麻紗子
  • 二階堂明弘
  • 橋本忍
  • 原田譲
  • 福岡彩子
  • 松本かおる
  • 三浦ナオコ
  • 八木麻子
  • 吉田直嗣
  • 余宮隆

知ってる! という作家さんがいたら、目を通してみると楽しいかもしれません♪

うつわ好きな方はぜひ!

とにかく写真が綺麗。うつわが綺麗。作り手の思いも知れる。
作者である衣奈彩子さんの「うつわ」への思い、「うつわ作家さんの声を伝えたい」という思いがひしひしと伝わってきます。

うつわ好きな方には是非とも読んでいただきたい素敵な本でした。

写真にはお値段も載っているので、「この作家さんの作品は大体これくらいで買えるんだな」と把握することができます。
写真でお気に入りを見つけたら、実際に手にしたくなりますね(*^^)